自己紹介をお願いします!
最初は富山県にあるゲストハウスのウェディングプランナーでした。会場では一貫性のプランナーをやっていました。新規営業からプランニング、ドレスのアテンド、音楽のPAなど幅広く手がけていました。その経験が今でも活きています!
その後、みなとみらいにある大手のゲストハウスに転職し、店舗の立ち上げから担当。3年半ほど在籍していました。配属先は営業で、営業成績で全国1位、ジュエリー販売で1位、保険販売で1位を取りました。
日本で結婚式を挙げないカップルが半数いる中、挙げない理由の8割が予算と言われています…。予算をかけなくても素敵な結婚式ができるというのは分かっていたので、結婚式を諦めたカップルに寄り添ったオーダーメイドの結婚式をお届けしたく独立を決意しました。

ウェディングプランナーになろうと思ったキッカケはなんですか?
大学生の頃、姉の結婚式に初めて列席したとき、とても素敵な式で、ウェディングプランナーになりたいと思いました。それからは就職活動の方向性も一変し、ウェディング業界を受けるようになりました。企業面談の担当者が元フリープランナーで、ご自身のフリープランナー時代の話をたくさん聞きました。音響機材一つ持って、色んな場所で結婚式をプロデュースしている話を聞いて、フリープランナーになりたいと夢が上書きされました。
ビーチサイドウェディングについて教えてください!
堅苦しい雰囲気がお好みでない新郎新婦。ホームパーティーの延長線上のようなウェディングをしたいとご要望をいただきました。元々レンタルスペースの邸宅を貸し切ってパーティーをすることは決まっていました。パーティーをするなら、せっかくなら挙式も挙げたい。いくつか選択肢がある中で、邸宅の横の森戸海岸で等身大でお洒落な海外風挙式を行うことになりました。
招待状には、ビーチ挙式でビーチサンダルを用意している旨を書いて送りしました。新婦さんがトリマーのため、わんちゃんの背中に指輪を乗せて、リングドックも行いました。
キャッチコピーの『自由で賢い結婚式をプロデュース』とは?
会場の場合は規約が多く、自分にとって想い入れのあるモノを使いたいと言っても、規約上使えない場合があります。結婚式とは今までの報告をする場所なのに『想いを込めきれない』ことがあっては残念です。そういった規約に縛られず想いの詰まった「自由」な結婚式をプロデュースしていきたいです。
「賢い」というのは、お金の部分です。同じ会場、同じ進行、同じ演出でも、私経由であれば、会場みたいに利益を多く乗せたりしないので、同じ内容でも料金を抑えて、結婚式を適正価格で実現することができます。

どれくらいの規模を担当することが多いですか?
平均は80〜100名規模を担当させていただくことが多いです。一番多いときはボールルームのようなスペースで160名様の披露宴をプロデュースさせていただきました。
提案する上で意識していることはありますか?
ヒアリングするときに『何に重点を置くか』を聞くようにしています。例えば、優先度の1番が『予算』で、ご祝儀以内で抑えたい場合は、その金額に合った会場を探してお二人にご提案します。お料理や自由度、会場の雰囲気など、何に重点を置くかでご提案内容を変えていきます。
また、基本的に自分から『形容詞』を使わないようにしています。モノを見たときにどう感じるかは人それぞれ。例えば、好きなものを聞いて「海」と言われた際に、海の『青さ』が好きなのか、海の『広さ』が好きなのか、人によって違います。そのため私からは「海は青いですもんね!」などと言ってしまうと、微妙なズレが生じてしまい、ご提案の際に大きなズレが生じてしまいます。
会場の広さが大事と言われても、単に広々とした会場がいいのか。席の距離感を言っているのか、天井の高さのことを言っているのか。その認識を間違えてしまうと、全然違う会場を案内してしまうことになります。私が会場を絞ってしまうと、新郎新婦の選択肢も狭まってしまいます。なので、単語1つとってもクリアな目線で深堀りをすることは、様々なご提案をする上でとても大事になるのです。

やりたいことがない新郎新婦には、どうご提案しますか?
お二人の趣味やどうやって付き合ったのかなど、お二人の共通点を見つけていきます。お二人にあった演出をするためには、まずはお二人のことを知らないとご提案できません。ひたすら、お二人の共通点をヒアリングしていきます。
結婚式当日、新郎新婦はウェディングドレスとタキシードを着るので、どこか遠い存在のように感じてしまいます。お二人らしさを引き出すことで、ゲストの方も新郎新婦を身近に感じることができて嬉しいですよね。
記憶に残っている演出はありますか?
とても豪華でヴェネチアンテイストの披露宴会場での演出です。
バンドのSEKAI NO OWARIが好きな新婦さんで、特にスターライトパレードをよく聴いていました。新郎さんも新婦さんの影響でSEKAI NO OWARIを聞くようになったとのことでした。
当日の結婚式は最高のモノにしたい。サプライズプロポーズで新郎からもらったダイヤモンドローズをメインテイストにした披露宴ですが、新郎新婦の大好きなSEKAI NO OWARIの雰囲気を出したいし、ゲストと賑やかに触れ合う時間も譲れないと考えていらっしゃいました。
それを違和感なく叶えるために、再入場時、会場の真ん中に赤いバージンロードを用意し、ゲストの方にはペンライトを持っていただきました。ペンライトは新婦さんのカラードレス色当てクイズとして事前に受付でゲストに取っていただいたものです。ゲストの皆さんにはバージンロードに並んでいただき、SEKAI NO OWARIの曲と同時に新郎新婦が再入場!皆様にペンライトを振っていただく間をお二人が進んでいくことで、スターライトパレードのライブ演出を再現しました。特に新婦さんは凄くテンションが上がって喜んでもらえました!そしてゲストの皆様もドレスの色当てクイズの答え合わせということもあり、とても盛り上がりました。私も楽しかったです!
思い出に残っている結婚式を教えてください
結婚式というよりも、結婚式を含めてのストーリーが印象に残っています。
ある新婦さんが、お父さんに秘密で入籍したんです。お父さんは結婚には反対でした。凄く新婦を可愛がるお父さんで、部活の試合の応援などにも毎回行っているほどでした。しかし新婦さんを大好きなあまり何をやるにも反対され、お父さんを避けるようになってしまいました。国内で挙式をするならお父さんとバージンロードを歩かないといけないから・・という理由から、国内ではなくバリで挙式を挙げることになりました。
日本に帰ってきてからのパーティーは両家家族が関わるのでしない予定でした。ただ、新郎新婦はゆくゆくはお子様も授かりたいというお気持ちがあり、その際に親御様の存在は大きなものになるということ、結婚式では人と人のご縁を修復するパワーがあることを何度か私がお伝えし、披露宴を実施することになりました。新郎新婦の、普通のウェディングだったらやりたくない・サーファーなので海の近くで・予算を抑えたいというご要望で、レンタルスペースでのビーチサイドウェディングをすることになりました。
当日両家親御様からはサプライズで、お二人が予算の都合で削ったムービーと、パーティー時間の延長をプレゼントしました。結婚式の結びのタイミングには、謝辞で新郎が泣いている横で、新婦のお父さんが新郎の肩をポンポンとしている瞬間があり、新婦のお父さんが結婚を認め、両家の家族の絆が感じられ心が温かくなりました。
結婚式が終わったタイミングで、お父さんが改めてお祝いを実家でやろうと提案し、新郎新婦と新郎ご両親を呼びました。新郎新婦が部屋に入ってきてテレビでも見ようと言ってつけたら…結婚式のムービーが流れたのです。実は、新郎新婦が予算の都合で削っていた記録ムービーを両家がサプライズで用意していたことを、ここで初めてお二人が知りました。結婚式を通して少しずつ、新婦とお父さんの仲も良くなったと思います。その打ち合わせから当日までのストーリーはとても感動的でした。新婦から「奈々がいなかったら、結婚式は挙げていなかった」と言ってくれてとても嬉しく、プランナーはそうあるべきと思いました。
新郎新婦から選ばれる理由は何だと思いますか?
新郎新婦から「売ってる感がない」と言われることがあります。『一緒に結婚式を作っていきましょう!』という一体感があるからだと思います。全ての希望にはおふたりの夢や小さなきっかけが詰まっています。それを深ぼることで心からの「それっていいですね!」が言葉となって出てきます。一緒にワクワクして楽しめるのも私が選ばれる理由だと思います。
また、打ち合わせの段階で一緒にブライダルフェアにも行ったりもします。金額はとても大事な項目ですので、初期見積もりではなく最終着地をイメージしてしてアドバイスをさせていただくので安心感を覚えていただくことも多いです。
こんな結婚式をプロデュースしてみたいというのはありますか?
こんな結婚式をプロデュースしたいというのは特にないのですが、結婚式だけで終わるのは寂しいなと思っていて、結婚式が終わってからもずっと繋がっていたいです。例えば、結婚式をプロデュースした新郎新婦から、引っ越しや新居の相談などで「いい人いない?」と言われたときに、人の繋がりを紹介したり、どの点の悩みでも「とりあえず山﨑 さんに聞いてみよう」と思っていただけるような、悩みを寄り添って解決できる人になりたいです。結婚式だけの点だけで関係が終わるのではなく、面で寄り添えるような、そんな関係でい続けたいです。

自由で賢い結婚式をプロデュース
出会う1人1人に寄り添い、結婚式への憧れや想いを大切に拡げて形にしていくため、フリーランスのトータルウエディングプランナー「Prism Wedding」として活動を始める。